登録販売者試験対策ブログ 風邪ぐすりの有効成分について
こんにちは。登販(登録販売者試験) Master です。
登録販売者試験の試験対策ブログをスタート致しました。
登録販売者試験を目指される方に読んで頂きたく思います。
このブログは、薬剤師目線で、「どのように試験対策することで、登録販売者試験を一発合格出来るか」のヒントを記事にしていきます。
【風邪薬の成分について考えていきましょう】
写真のお薬は、有名な風邪薬のパブロン錠。
ドラッグストアーで気軽に購入できるOTC薬ですね!
この市販で購入できる風邪薬ですが、一般的に数種類のお薬を複合したお薬なのです。
どのような成分が含まれているのでしょうか?
数種類の一つ一つの性質を学んでおくと、登録販売者試験に有効です。
こちらが先ほどのパブロン錠の有効成分表です↓
<パブロン3錠の成分>
- グアイファネシン 60mg
- ジヒドロコデインリン酸塩 8mg
- dl-メチルエフェドリン塩酸塩 20mg
- アセトアミノフェン 300mg
- クロルフェニラミンマレイン酸塩 2.5mg
- リボフラビン(ビタミンB2) 4mg
上記の6種類はいずれも、風邪薬に良く含まれる成分です。
それぞれどのような作用をしているかを整理しておくことが必要ですね。
せっかくブログを読んで頂いているので、6種の簡単な効能を残しておきます。
- グアイファネシン 60mg⇒たんに対して処方
- ジヒドロコデインリン酸塩 8mg⇒咳止めに対して処方
- dl-メチルエフェドリン塩酸塩 20mg⇒鼻づまり・気管支拡張目的で処方
- アセトアミノフェン 300mg⇒解熱鎮痛作用に対して処方
- クロルフェニラミンマレイン酸塩 2.5mg⇒抗アレルギー剤(くしゃみや鼻汁、気道や喉のはれや炎症)
- リボフラビン(ビタミンB2) 4mg ⇒風症状でのビタミンB2の消費を補うため
【dl-メチルエフェドリン塩酸塩に作用について】
有名な風邪薬の成分ですが、1種類だけ取り上げて説明したいと思います。
前回、交感神経と副交感神経の作用についてのお話させていただきました。
前回の記事はこちら↓
tourokuhanbaimaster.hatenablog.com
dl-メチルエフェドリン塩酸塩のdlってなに?って思う方も入らっしゃると思います。
大変すばらしい着眼点ですが、登録販売者試験には絶対に出題されず、とりあえず置いといても大丈夫です。
メチルエフェドリン塩酸塩の化学構造上、d体とl体と言われる非常に似ているがわずかに異なる立体構造の2種類が存在しており、d対からl体に変換されたり、その逆でl体からd体に変換されたりを繰り返しております。
この2つを分離することも可能ですが、時間がたつとお互いに立体変換してしまい、いずれdとlのミックス体になってしまします。
また、有機合成化学者レベルのお話なので、このあたりの説明は気にしないでください。
ちなみに登録 Masterは、東京大学大学院時代は、有機合成を行い、新しいお薬の種になるものの活性を調べる研究をしていました。
はい、脱線したので、話をもとに戻します(^_-)-☆
dl-メチルエフェドリン塩酸塩の作用ですが、簡単に言いますと・・・
1)気管支筋に対して緩解作用を有し、気管支を拡張します。
2)血管を収縮して、鼻づまり症状を和らげます。
dl-メチルエフェドリン塩酸塩は、交感神経系に働く化学伝達物質で、アドレナリン受容体に作用して、1)や2)のような作用を発揮します。
体内のアドレナリンのような作用をする化学物質です。
お薬には当然副作用と言うものがあります。
副作用というのは、ケーズバイケースで意味合いが異なってきます。
意図している(望みの)作用以外の作用は、全て副作用と考えてください。
マイナスの作用もありますが、プラスの作用もあります。
dl-メチルエフェドリン塩酸塩の場合は、アドレナリンと同じような働きをしますので、結果として血圧を上昇したり、脂肪燃焼効果なども少なからず発揮します。
ここら辺を押さえておけば、登録販売者試験対策としては、方向性は間違っておりません。
一方で、このdl-メチルエフェドリン塩酸塩については、コアなダイエッターがダイエット目的で、規定量以上のdl-メチルエフェドリン塩酸塩を服用、さらにシネフィリンといった海外のダイエット目的サプリメントなどと併用する方がいますが、非常に危険です。
ダイエット目的のシネフィリン↓
シネフィリンについては、
こちらの記事で解説しております⇒ダイエットに効果のあるサプリメント2
Syneburn⇒Primaforce, Syneburn, 10 mg, 180 Veggie Caps
シネフィリン自体は、ミカンの皮の成分であり、食欲を抑えたり、間接的な脂肪燃焼効果をサポートする成分で、規定量を守っていれば問題ありません。
コアなダイエッターやボディビルに熱中している方は、dl-メチルエフェドリン塩酸塩を規定の何倍もの量をとり、さらにカフェイン(脂肪燃焼効果あり)とこのシネフィリンを組み合わせて運動を行うという、デッドリーなダイエットを行っている方がいらっしゃいます。
素人判断では絶対にやめてください( ;∀;)
運動前にカフェインやシネフィリン(Syburn)を摂取して運動するぐらいでは、健康な方であれば問題ないです。高血圧のお薬や基礎疾患があるような方は、やめた方がいいです。危険です。
【登販Masterの豆知識】
リボフラビン(ビタミンB2)は糖質・脂質・アミノ酸の代謝に必要なビタミン(補酵素)なのです。特に脂質代謝に関連する重要なビタミン群で、人間の体内で自ら産生することはできません。つまり、外から取り込むしかないのですよね!
風邪をひくと、発熱などがある場合は、疲労感がでて、通常状態よりも代謝が上がります。その際に、リボフラビン(ビタミンB2)が不足していると、スムーズな脂質代謝が出来なくなってしまいます。
そのため、リボフラビン(ビタミンB2)がパブロン錠に含まれていると考えられます。
まあ、食事からもビタミンは取れるので、それほど重要な成分ではありません。ビタミンCも同様です。
2021年以降に登録販売者を目指す方は、こうした内容も一緒に学んでいただきたく思います!
登販Masterの登録販売者試験対策講座では、こうした専門的な部分も、学びやすい情報の粒度で解説致します。
登販Masterの登録販売者試験対策講座は、2021年度は、3月頃から講座のご案内とスケジュールを告知させていただきます!!
個別講座も開講いたします!講師を独り占めしてじっくり学びたい方は、是非お申込みください!
登販Masterの登録販売者試験対策講座に関する
お問い合わせ・ご質問はこちらから⇒ご質問・お問い合わせ
登録販売者試験に合格し、薬剤師に続く薬のスペシャリストとして、現場で大いに力を発揮していただきたく思います!
ドラッグストアーで販売されているものは第1類から第4塁まで、さらには医薬部外品とサプリメントなどございますが、どれも消費者が使用するものばかりです。
第1類は”薬剤師のエリアだから勉強する必要はない”と考えている方、考え方を変えてください。
登録販売者試験に出題されないとは言い切れません。第1類と第2類の違いについて出題されても不思議ではないですね。
もしかすると、2021年以降の登録販売者試験に出題されそうですね!!
登販Masterの登録販売者試験対策では、このように従来のお薬でも、臨床現場ではあたり前な別の使い方がされている点についても取り扱います。
登販Masterの登録販売者試験対策で登録販売者試験合格は当たり前の目標です!
さらに一歩するんで、過去の作成されている市販の参考書にはないお薬の使い方も理解して、現場で本当に実力のある登録販売者を目指しましょう!
今学んでいる物事の先のことを学ぶと、今学んでいることが簡単に感じるものなんです。ちょっとした負荷をかけてトレーニングすると、本番が楽なんです!
これが”東大式登録販売者試験対策”の一部となります!
アレロック錠は自律神経とは別のアプローチで作用するお薬なのですよね。
前回の記事でアレロック錠の作用の周辺にふれています↓
tourokuhanbaimaster.hatenablog.com
交感神経と副交感神経ではない作用ももちろんありますので、そのあたりはまた今度の記事で触れていきたいと思います。
また、OTCの現場情報(実際の使用され方など、試験対策を含めて)も記事にしていきます(^^)/
前回の記事はこちら↓
tourokuhanbaimaster.hatenablog.com
【登録販売者試験の内容】
登録販売者試験には、試験範囲と言うものがあり、ざっと以下の通りです↓
問題数:120問(2時間の試験)
【出題範囲と問題数】
◎第1章:医薬品に共通する特性と基本的な知識(20問)
第1章は、第2章、第3章とセットで勉強してください!
◎第2章:人体の働きと医薬品(20問)
第1章は、第2章、第3章とセットで勉強してください!
登録販売者試験対策の中で、一番楽しいはずです!
◎第3章:主な医薬品とその作用(40問)
第3章は、絶対に特になってください!
◎第4章:薬事に関する法規と制度(20問)
ここは、問題を解きながら慣れてください!慣れが必要なセクションです!
◎第5章:医薬品の適正使用と安全対策(20問)
実はとても大事で、実践的なエリアです!
登録販売者試験の出題範囲かここから出題されます↓
試験問題作成に関する手引き⇒https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11120000-Iyakushokuhinkyoku/sikentebiki_4.pdf
【登販 Masterの合格へのアドバイス】
もしドラッグストアーなどにご勤務されていて、直ぐ近くに薬剤師さんがいるのであれば、分からん言葉は薬剤師さんに質問してみてください。きっとすぐに教えてくれますよ。
教科書に書いていることを読んでも分からない場合は、直ぐに質問してみてください。
私の経験ですと、薬剤師勤務をしていた時に、こんなことを質問されました。
「ヒスタミン」って言葉は知っているのですが、どんなものなんですか?
質問をした女性の方は、ドラッグストアーで勤務されている副店長の方で、これから登録販売者試験を受けて合格を目指して勉強をスタートした方でした。
ヒスタミンとは、
「簡単に言いますと、アレルギー反応を起こさせる体の中にある化学物質なんです」
「体内でヒスタミンが大量発生すると、アレルギーが出てしますのです」
と簡単に説明しました!
↑とりあえずは、こんな簡単な説明で良いのですよ。
きっと周囲の薬剤師さんも簡単に教えてくれると思います(たぶんね・・)
しばらくして、彼女が勉強して細かいことが分かってきたら、下記のような説明をしました!
「花粉やハウスダストなどのアレルギー物質が体内に入り、体内の抗体と結合すると、細胞の中のある種の袋から”ディカルメデュエーター”と呼ばれるものが大量に放出されんですよ。そのディカルメデュエーターの一つが”ヒスタミン”と言うやつです。」
「このヒスタミンも、ヒスタミンと方が合う受容体に結合して初めて作用することができるので、ヒスタミン受容体にヒスタミンが結合すると、くしゃみや鼻水が出てて来るって仕組みです。
なんで鼻水やくしゃみが出るかは、専門的な領域なので、とりあえず結果だけおぼえておいてくださいな!」
これが分かると、第1章と第2章、第3章を一気に学ぶことが出来、大変効率が良いです!
ってなやり取りを半年続けたら、彼女は登録販売者試験に合格していました!!
登販Masterの講座は、最初のステップは、ものすごく簡単に説明します!
基本をインプットしたら、次はいよいよ核心に迫る解説をしますが、暗記ではつまりませんよね!!
きっちりと頭に理解で残る解説をしております(^^)/!
【7割合格を目指す?満点目指す?】
東大式の登録販売者試験対策の考え方は、
満点を目指す勉強をすると、ちょっと調子が悪くても8割得点できます。登録販売者試験合格という結果は、後から勝手についてきますよ!
という考え方です!
登販 Masterの登録販売者試験対策講座では、登録販売者試験で求められている本質に焦点を当てて講座を進めております。
ただの暗記による講座ではございませんので、登録販売者試験に合格された後も、ドラッグストアーなどの現場での活躍が期待できます!
これからのご自分のキャリアーや明るい将来を目指して、登録販売者試験合格を目指していきましょう。
このブログでは、登録販売者試験対策 Masterによる試験対策講座の情報も合わせてお知らせさせていきます。
みなさま、どうぞよろしくお願いいたします。
登録販売者試験対策に関するご質問や
お問い合わせはこちらからどうぞ⇒ご質問・お問い合わせ
<参考>
登録販売者試験のねらい⇒https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11120000-Iyakushokuhinkyoku/hanbaiyoukou.pdf
お薬の知識情報はこちら↓
pharmacistmaster.hatenablog.com
漢方薬の知識情報はこちら⇒漢方講座(一般向け)